あの海での思い出

海の神秘

さっきの波にさらわれたのか!?海のほうを見ると美咲はなんとか海辺でもがいていた。すぐに助けなきゃ!!そう思った俺はいつの間にか海に潜って美咲の手をつかんでいた。何かつかむものは?もう一つの手で探っていたら水中で思いっきり何かにぶつかった。手で探ってみると今の僕たちと同じくらいの大きさのなにかがいっぱいいた。その群れみたいなのにつれられていたらまた、上のほうで何かぬめぬめしたものをつかんだ。（この上に上がるしかない!）そう思った俺は美咲の手を引っ張りそのぬめぬめしたものに上がった。そしてそれを確認してみると、僕たちがぶつかった群れみたいなのはイワシの群れで
今座っているものは浮いているわかめの塊だった。しばらく二人できょとんと顔を見つめあった後、疲れと笑いが込み上げてきた。「海の冒険楽しかったね」「うん!!」そう言った後二人でまた笑いあった。
それからポツリと言った「美咲が好きだ」。それを聞いた美咲は「ありがとう!!」といったと思うけど、それを言い終わるや否や「ザプン!!」という音とともにお尻のほうがヒヤッと濡れていた。
下を見るとさっきまで座っていたわかめを踏みつぶしていた。
そして周りにはイワシがちょろちょろ泳ぎ回っていた。
また美咲と顔を見合わせた後二人で笑いながらクラスのいるところに戻っていった。