JK幽霊の暇つぶし

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 「自分にも水かかっちゃったのかなあ」と首をひねりながら、体のあちこちを触っている。もちろん濡れてはいない。  男子はその場で足踏みをしながら、両手で腕をさすった。そして肩を回して膝を屈伸すると、大きく伸びをした。その様子を見ると、どうやら私は子泣き爺のようには重くなれなかったが、少しは効果があったらしい。    私は気をよくして、和歌に「よく叱っておいたからね!」と報告した。  和歌はまだ廊下を歩いていたが、いつの間にか二階堂えりと二人になっていた。和歌の制服は濡れて少し色が変わっているところがあるが、肌にまでは染みていないようで、ハンカチももう手に持っていなかった。  「ふーむ。やっぱり和歌のスカートは長すぎるな。」  和歌の周りを飛び回り、制服姿をチェックする。和歌のスカートは丈がふくらはぎの太いところまである。私は眉を寄せて顔をしかめた。一番足が太く見える長さだ。  (ほんのちょっぴり、ウエストの所をクルッと一巻きか二巻き、巻き込むだけでいい。膝が半分出る位でいいのだけどな。……よし、やっぱり言おう!)  心に決めて、「スカート! 長すぎる! クルッと、スカートのウエストをクルッとしてみようかな!」と和歌の耳元で叫ぶ。 何十回も叫んだので、息がないのに息が切れて、ふうふうと肩で息をする。ようやく和歌が立ち止まって、ちょっとお腹に手を当てた。
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