JK幽霊の暇つぶし

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 「バイバイ、紬! 元気でね!」  「ありがとう。元に戻れたのは紬のおかげ。紬が私を思ってくれているおかげだよ」  紬は涙と鼻水で、ひどい顔をしていたけれど、それでもどこかすっきりとした、晴れやかな顔になっていた。私は紬の顔を両手で挟んだ。  「事故の事は忘れても、私の事は忘れちゃだめだぞ」  そっと離れると、紬は両手を合わせて祈ってくれていた。私のために。  紬、ずっとずっと、友達だよ。
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