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その夜、私達は「グレースホテルパリ」のスイートルームで、どちらともなくお互いの体を求め合った。
絢斗が、私のワンピースのファスナーをゆっくりと下ろす。
背中があらわになる……
そして……
バサッと音を立て、ワンピースが下に落ちた。
下着だけになった自分がすごく恥ずかしい。
絢斗も、着ていたシャツを脱ぎ捨て、引き締まった綺麗な肉体が私の前に現れた。
初めて見る絢斗の身体は、あまりにも魅力的でセクシーで、どう表現したらいいのかわからないくらいだ。
指で絢斗の胸の辺りに触れると、心臓の鼓動がハッキリとわかった。
私も同じ――
心音が激しくなり、大変なことになっている。
絢斗も、私の胸を、細くて長くてしなやかな指でゆっくりとなぞった。
思わず、自分でも知らない声が口から飛び出す。
官能的な絢斗の行動に、私は黙っていることができなくて、どうしようもなくいやらしい声が漏れてしまってる。
はしたないのかな……こんな自分。
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