あなたの熱い想い

16/17
前へ
/257ページ
次へ
その夜、私達は「グレースホテルパリ」のスイートルームで、どちらともなくお互いの体を求め合った。 絢斗が、私のワンピースのファスナーをゆっくりと下ろす。 背中があらわになる…… そして…… バサッと音を立て、ワンピースが下に落ちた。 下着だけになった自分がすごく恥ずかしい。 絢斗も、着ていたシャツを脱ぎ捨て、引き締まった綺麗な肉体が私の前に現れた。 初めて見る絢斗の身体は、あまりにも魅力的でセクシーで、どう表現したらいいのかわからないくらいだ。 指で絢斗の胸の辺りに触れると、心臓の鼓動がハッキリとわかった。 私も同じ―― 心音が激しくなり、大変なことになっている。 絢斗も、私の胸を、細くて長くてしなやかな指でゆっくりとなぞった。 思わず、自分でも知らない声が口から飛び出す。 官能的な絢斗の行動に、私は黙っていることができなくて、どうしようもなくいやらしい声が漏れてしまってる。 はしたないのかな……こんな自分。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5168人が本棚に入れています
本棚に追加