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その夜、私は隠し事はしたくなくて、絢斗に工藤様と茅野君のことを全て話した。
絢斗のベッドの中で……
「工藤様が一花を想っていることは、もちろんわかっていた。あの人には、恐ろしい魅力がある。俺なんかには到底敵わない程の。だから、ずっと心配だった。茅野君にしても、素晴らしい容姿の持ち主で性格も良くて……」
絢斗は言った。
でもね、絢斗……
私は誰よりもあなたの魅力に惹かれていたよ。
「俺、正直、今、2人に対してヤキモチを妬いてしまってる。一花は、俺だけの物だ。誰にも……渡したくない」
そうつぶやいて、絢斗はまた……私の体を激しく求めた。
さっきまで愛し合って、もう十分に満たされたはずなのに。
でも……私の心と体も……
まだあなたを欲しがっている。
まだまだ足りない、もっとあなたが欲しいって。
敏感なこの体は、嘘をつかない。
私って――こんな大胆な女だったんだ。
「一花、すごく綺麗だ。この唇、胸、君の敏感な部分を俺は知ってる。もっと君が淫れる姿を見たい。俺に……一花の全てを見せてくれ」
荒々しい息づかい。
私の体は、もうあなただけのもの。
お願い、もっと、もっと……絢斗の色で私を染め尽くして。
夜はまだ長い――
私達は何度も名前を呼び合いながら、そして、数え切れない程の快感に深く溺れ、酔いしれた。
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