友情でつながる未来

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萌佳の顔色が、急に暗くなった。 「どうしたの?」 「言ったら、もう許してもらえない。でも……やっぱり、謝りたい」 萌佳は、涙をいっぱい溜めながら話しを続けた。 「茅野君との3人での飲み会の時、帰りに暴漢に会ったでしょ?」 どうしてそれを? 萌佳には言ってなかったのに…… 「あの男……私が雇ったの」 え? 嘘…… 萌佳が雇ったってどういうこと? 「もう、あの時、私、めちゃくちゃにおかしくなってて、総支配人が好きでたまらなくて。一花を怖がらせて、それを茅野君が守れば、2人がくっつくんじゃないかって……」 「萌佳……」 「人間として最低……だよね。さっき、一花があのオヤジから必死に助けてくれて、友達だからって言ってくれて……すごく嬉しかった。私、本当にひどいことしたのに、それでも一花は守ってくれた」 萌佳は、心から悔いている――震える手を見てそう思った。 「私、取り返しのつかないことしちゃった……茅野君まで傷つけて。でも、あいつ、怖がらせるだけで、まさか切りつけるなんて……」
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