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私は、萌佳とまた仲良くできることが心の底から嬉しかった。
溢れ出す涙は、友情の証。
きっと2人の未来は明るい――
そう信じずにはいられなかった。
翌日、萌佳はすぐに茅野君にちゃんとわけを言って謝った。
思った通り、茅野君は優しく萌佳を許した。
本当に、心の綺麗な素晴らしい青年だと思った。
そして、私は、絢斗にも全てを話した。
萌佳が、総支配人にも謝りたいと言って、ホテルの会議室で3人で話すことになった。
「総支配人、本当に……いろいろと申し訳ございませんでした」
「島田さんが一花と茅野君にしたことは、本当なら許されることじゃない。もし、大切な2人に何かあったら……私は……」
絢斗……
「はい。私、どうかしてました。本当に……2人には、取り返しのつかないことをしたと思ってます。まずは警察に行って全て話してきます」
「待って! 茅野君は許してるんだよ。もちろん私も。当然、被害届も出さないから」
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