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胸が熱くなった。
萌佳は、一歩も二歩も前に進もうとしてる……本当にすごいよ。
寂しいし、離れたくはない……でも仕方ないよね。
私も、萌佳の夢、心から応援したいから。
「島田さん。素晴らしい決断ですね。もうホテルは決まってるんですか?」
「はい。小さなホテルですが、連絡したらすぐにでも来てほしいって言われました。私、アメリカに行きます。警察のこともあるので、ホテルにはいつになるかわからないとも伝えました。それでも来てほしいって言ってもらえました。『グレースホテル東京』での経歴は、やっぱり……すごいです。突然で本当にすみません。わがまま言って……」
「気にする必要はありません。今の島田さんなら、どこでも十分やっていけます。本当に……私も嬉しい」
絢斗は笑顔だった。
「お2人は結婚されるんですよね?」
突然の萌佳の言葉に少し驚いた。
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