あなたの隣で

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「夫婦……なんだよね。なんだかまだ実感が湧かないけど……」 そう、今は、絢斗に言われて敬語を止めてる。 最初はすごく戸惑ったけど、フランクに話せてとても楽しいと思えるようになった。 もちろん、ホテルでは敬語だけど、時々混ざる時があって困る。 「君を好きになって、君と暮らすようになって……そして、もうすぐ君を妻にできる。こんな幸せなことはない」 絢斗は、私をじっと見つめた。 ワインで少し湿った唇が、妙にセクシーさを強調している。 やっぱり……何度見てもドキドキする。 絢斗はワインを置いて、私達の距離を縮めた。 唇と唇が合わさるこの感触。 私は、絢斗とするキスが大好きだ。 優しくて、色っぽくて、それでいて情熱的。 ずっと…… こんな風に愛し合えたらいいな…… 「好きだよ……一花」 「私も……」 「君に出会えて本当に良かった」 そして、私達はまた……深くて熱いキスをした。
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