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『まてまて、そう慌てるでない』
「ごめんなさい、だってすっごく嬉しくて…」
天使の羽が心なしか、しゅんと下がってしまった
『いくつか使い方に問題があっての?』
「うん!!ぜったいしないよ!!」
『そうかいそうかい』
『まずは、行きたい場所をきちんと明確に思うこと』
「体が離れちゃわないようにね!」
『そうじゃ、つぎは星のすなを大事につかうこと。
なくなったら戻ってこれなくなってしまう』
「あとはー?」
『あとは時間じゃ。人間界では次の日の朝日が昇る前までにかえってこなければ、消えてしまうでの〜』
「きえちゃうなんていやだ………
でもぼく、、いくよ!」
天使のぼうやの前にはまだ、いがみ合って傷つけ合うにんげんたちが映し出されていた。
「変えたいんだ、世界を。やさしさを探しに行く」
『頼もしいかぎりじゃよ、ぼうや』
へへっと照れくさそうにぼうやはにっこりと笑った
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