やさしさの神と天使のぼうや

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(固い、、、) いつものふわふわの雲とは違う感触 (これがじめん!!) 「にんげんかいだっ!!!」 ぼうやは満面の笑みで 両手をばんざいのポーズにして元気よく立ち上がった 「あ……………わすれてた」 そこには驚いた顔のにんげんたちが立っていた。 突然空から、透き通るような金髪で碧眼の男の子が、 まっしろの羽と一緒に落ちて来たのだ。 驚くのも無理はない。 ガタイのいい、所々体に傷がある男たちと敵対するように、ひとりシスターの格好をした女の人が立っていた。 (なんだこいつ?!)(空から降ってきたぞ?) (くるくるぱーまだな)(まだちいさい子供だな?) バッグからこぼれ落ちるように コロンコロンといやされる音がなる貝殻が落ちた ぼうやは慌てて拾おうとすると、 シスターの格好をした女のひとが拾ってくれた さっき、天界でみていた映像で家を焼かれた人だ 「あなた、、どこからきたの?」 女のひとは、ぼうやにすっと手放しながら 恐る恐る聞いた ぱあああぁっと顔を明るくさせてぼうやは言う 「ぼくね!!天使!!空からきたんだ〜!」 にんげんたちの顔は驚きを通り越して 反応をするのを忘れたように固まっている 「へへっ?助けにきたんだ、おねえさんを!」
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