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「おいっ、おい!」
「えっ!?」
私はたけに起こされた。
「ここどこ?」
「あ?俺ん家だけど」
「え、病院は?」
「なんで病院?なんかお前うなされてるわ、泣き出すわで…どんな夢見てたんだよ」
私は自分の力で起き上がれた。
夢、だったのだろうか。
たけの目線はゲームに戻った。
「また寝んの?あと5分、ってか?」
「寝ない…」
怖くなってたけの腰に抱き着いた。
たけは驚いてこちらを見た。画面からはゲームオーバーの音が聞こえた。
「なに、お前が昼寝嫌がるなんて。どんだけ怖い夢見たんだよ」
「あのね…」
これが夢でも、あれが夢でも、目が覚めるまでは今を大切に起きていよう。
たけが、隣にさえいてくれれば、幸せだから。
私が起きるまで…あと5分…。
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