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春になった。
その日はとても気持ちのいい天気だった。
私は27歳になった。
「私達、もう27になっちゃったよー」
「そうだな。早いもんだなー」
今も、彼が当たり前のように隣にいる。
幸せを感じる。
「絶対結婚しようね」
いきなり彼が言う。
「え、それもしかして、プロポーズ?」
私は、ちょっとからかうようにして聞いた。
「ちゃんとプロポーズはする!・・・
けど、それを伝えたくなったんだ」
「そっか。私もしたいと思ってるよ」
「うん!絶対!」
ふざけたように彼が笑う。
この日々がずっと、ずっと、
続けばいいと思った。
しかし、そう続くことはなかった・・・
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