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それから何も無く、4ヶ月が経とうとしていた。
「後、4ヶ月かー」
「うん、そうだね・・・」
「花純、元気ないじゃん」
「当たり前だよ!・・・
陽向あと、4ヶ月で死んじゃうんだよ・・・」
「うん、分かってる。
本当は信じたくないんだけどね。
花純とは笑って過ごしたい。
悲しい思いのまま死ぬのは嫌だよ。」
私は、その言葉にハッとした。
自分のことばかり考えていた。
彼の気持ちを考えることが出来てなかった。
「そうだよね!楽しく過ごしたいよね!」
私は無理やり笑顔をつくった。
「そんな無理やり笑顔つくらないでよ。
こっちが悲しくなるじゃん・・・
僕は大丈夫だよ。
花純といれるだけで、充分幸せなんだ」
そう言って彼は私の頭を撫でた。
「私もだよ。私も、すっごく幸せ」
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