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ある日の夜、私は彼の病室で眠りかけていた。
「花純、愛してるよ。もっとそばにいたい。
ずっと、一緒にいたい・・・」
微かにそんな声が聞こえてきた。
きっと彼は、泣いていたと思う。
私もだよ、なんて思いながら、
今度は深く眠っていた。
彼が死ぬ1日前にまでなった。
「明日、僕は本当に死んじゃうんだね・・・」
「大丈夫!私がそばにいるから!」
「うん。そうだよね!きっと大丈夫だよね!」
その言葉を信じたかった。
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