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私は彼と一緒に病室で寝た。
翌朝、彼はいつも起きている時間帯になっても起きなかった。
様子が変だと思い、先生を呼んだ。
彼はもう既に亡くなっていた。
眠るように亡くなっていた。
私はまだ、それが現実だと思えなかった。
私は彼の身体を揺さぶった。
「ねぇ、起きて。
起きてよ・・・
まだ寝てるんでしょ。ねぇってば・・・」
彼からは何も反応がない。
彼が目を覚まさない現実を思い知らされた。
私は涙が溢れてきた。
私は泣くことしか出来なかった。
彼が死んだその日は、よく晴れていた。
彼の親に確認して、彼の荷物を家に持って帰らせてもらった。その中には、彼が書いていたノートがあった。私はまだ、見ることが出来なかった。
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