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〈花純は僕が死ぬ事が分かって、
凄く落ち込んでいるみたい。
でも、ずっと僕は花純のそばにいるから。
大丈夫だよ。・・・本当は死にたくない。
まだ生きたい。生きたいよ・・・〉
そのページには所々にシワがあり、
彼が泣いた跡だと直ぐに分かった。
彼のその時の様子が、ひしひしと伝わってくる。
私はページをどんどんめくっていった。
私は彼にすごく、すごく愛されているのが伝わってきた。ページをめくるにつれて、彼との思い出が蘇ってきた。
枯れたと思っていた涙が、また、どんどん湧き出てきた。
そして、最後に書かれていたページまで来た。
最後に、こう書き残されていた。
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