情報収集と不思議な出会い

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一応フレアスは傷を薬草で癒してから ドロテーを連れて町に戻った。 このカカルデの町はトランデニスタより 広くはないが商人が多く通る町で、 珍しい装備品も売っていたりするので 旅に必要な物もかねて買い物をすることにした。 「あの、ドロテー、一つ聞きたいのですが どうして私の仲間になってくれたんですか?」 条件を達成したのもあるが 彼女はここで生活をしていたわけで 仲間になってくれたのが少し疑問だった。 「…仲間になったのは好奇心からよ。 それにあなたの言ってたレザベンドはとにかく 冷酷で非情、まるで化け物のように強くて 私の仲間も奴にやられてしまったの。 …戦う理由は違えど利害は一致ってところね。」 「そうだったんですね…。 わかりました、共に仲間を集めて レザベンドを倒しに行きましょう!」 二人は会話しながら買い物を済ませて この日は宿屋に泊まることにした。 部屋は一緒だがベッドは別々にあるので それぞれ寝床につく。 翌朝、フレアス達は宿屋を出ると カカルデの町を出発することにした。 決まっている場所へ移動する運行の馬車が あるのでそれに乗り込む。 銀貨2枚を馬の手綱を持った男に渡して 馬車に揺られながら西へ進んでいった。 フレアスは買った荷物を整理したりや 武器と防具の手入れをして時間を過ごした。 ドロテーは魔導書を何冊か持っていて 鞄から取り出して読んでいるようだ。
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