情報収集と不思議な出会い

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鉄仮面で顔がわからないが手配書通りの風貌、 見ただけでもプレッシャーが ビシビシと全身に伝わるかのようだ。 フレアスはその場から動くと ドロテーに援護するように合図した。 それと同時にレザベンドの鋭い視線が こちらを捉えていた。 「ふむ…、この私に楯突くとは なんとも愚かな奴らだ。 腕に自信があるのならば、戦うまでだ。」 重く響くような声、凍りつくようなオーラ。 威圧感のある敵意が感じられた。 「噂に聞くレザベンドですね? 私の名はフレアス・オルフェード、 これ以上の被害が出る前に貴方を倒… 、ッ!」 フレアスはまだ距離があると思ったが 瞬きをして瞼を開くとレザベンドがいない。 「貴様のような騎士が私を倒せると 本気で思っているのか?」 なんと背後からレザベンドの声が聞こえた、 見かけによらず動きが想像よりも速い。 「倒せるかどうかは… やってみなければわかりません、いざ参ります!」 フレアスは答えつつも攻撃へと移る。 そこから上乗せするように、 "火炎の球体,, ファイアーボール ドロテーがレザベンドに向けて魔法を唱える。 直撃して燃えさかる炎、しかし……、 当たったはずなのにノーダメージ。 フレアスの攻撃よりも先に レザベンドが剣を突き出して、阻まれる。 とっさに盾で防御したが 盾が破損、フレアスはぶっ飛ばされていた。 「う、ゴホッ、ゴホッ…!」 「フレアス、しっかりして…!」 ドロテーが駆け寄るがくらった一撃が 強すぎてうまく呼吸ができない。 「この程度か…、弱すぎて話にならぬ。 わざわざ剣で戦うまでもない。」 "炸裂する暴風,, ブラストストーム レザベンドが魔法を唱えた。 広範囲の風属性の全体攻撃、周囲にあった 建物、人を無差別に傷つけ破壊していく。 かなり強い魔力で威力は普通の魔法使いが 唱える魔法とは桁違いだった。 フレアスとドロテーは民家の壁に激突し、 数十mほど吹き飛ばされ転がっていた。 ドロテーは箒を持ったまま気絶している。 フレアスも戦闘不能で動けない。 それと同時にレザベンド軍が都の兵士達を 倒し終わると都を制圧していた。
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