情報収集と不思議な出会い

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煙玉から立ち上る煙が辺りを包む。 広がる煙に追いつかれる前にフレアス達は その場から走って離脱した。 「……!、ここで煙幕とはなんと小賢しい!」 レザベンドは煙を振り払うものの 既に視界は遮られ攻撃が行えなかった。 周囲にいたレザベンド軍の精鋭達も まだいた敵対勢力の排除に 気を取られていてこの煙は想定外だった。 混乱に乗じて逃げ切れたフレアス達は 都から西南の森に身を隠していた。 「……おかげで助かりました。 ありがとうございます。」 ボロボロの状態のフレアスはバティに 頭を下げて礼を言った。 「礼なんていらない、運良く助かっただけだ。 道中の援護はなかなか良かったぜ。 …それよりも俺の名はバティ。 お前達の名前は?」 ドロテーは気絶から目を覚ました。 フレアス達はそれぞれ自己紹介しておき 自分達の旅の目的を話し始めた。 「なるほど、先程のレザベンドを倒すために 仲間を集めてるってわけか。 いいね…、俺はそういう新しい戦いを 求めていたのかもしれないな。 俺を仲間に入れてくれないか?」 「仲間になって頂けるなら嬉しいです。 ドロテーはどう思う?」   フレアスは返事を返しながら 一応ドロテーに聞く。 「…良くわからないけどいいんじゃない?」 彼女は賛成のようだ。 バティが仲間に加わった。
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