銀の剣を探しに

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3日経過して港町ソォニロに到着して フレアス達は戦いの疲れを 癒すために休息を取る。 この港町はまだレザベンド軍の攻撃を 受けていないため、平和そのものだった。 それでも噂は人から人へと伝わっており 一部の町ではレジスタンスが結成され 密かに暗躍を開始していたりもする。 それはさておき…、 「なあ、レザベンドがなぜ強いかわかるか?」 休息している途中でバティが口を開いた。 フレアスとドロテーはわからないという 反応をして首を横に振った。 「俺が知ってる通りなら 強靭な肉体に他の追付いを許さない戦闘能力、 それに加えてほぼ無尽蔵な強大な魔力。 奴の装備している武器は魔剣って呼ばれる 品物でその威力はヤバいとしか言えない。 身につけてる防具は全て一級品だ。 それを打ち破るためには 何かしらの策が必要ってわけだ。」 「…その策っていうのは何?」  ドロテーが彼に聞く。 「いや、まだ有効かどうかも定かじゃないが、 一つだけある。 銀の剣だ。 ただの銀じゃない、 純度の高いミスリル銀で作られていて 聖なる力で清められ この国の英雄が使っていたとされる剣。 その剣がこの世界の どこかにあるんだってさ。」 「それがもし本当なら是非とも 手に入れておきたい武器ですね。」 フレアスはそう言うと空を見上げる。 この国の英雄は知っていた。 フリード・オリフェード、 かなり前の大戦で亡くなっていた フレアスの父親だった。
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