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港コッサカナンに着き、そこでドレイクとは
行き先が違うのでお別れした。
「道案内ありがとな、助かった助かった。
最近はどこも物騒だからよ、
旅先でも気をつけてな!」
彼は手をブンブン振ってフレアス達の
別れを惜しんでいた。
「………。」
バティだけが警戒していたが
『もしかしてアイツは…、いや、
そんな まさかな…。』
そう思うことにして何も疑わないことにした。
フレアス達は南の国行きの船に乗り
船は波に揺られていく。
天気は綺麗な青空が広がり、波も穏やかだった。
南の国に向けて進んでいた船だが、
沖合いの海域で敵は姿を現した。
海賊だ、しかも大型船であちらのほうが
速いのか船の隣に張り付き
ロープで海賊達が強引に突っ込んで来た。
「 俺達は海賊…、抵抗は止めて大人しく
食料と有り金を全部寄こして貰おうか?」
いかにもな髭を生やした海賊の船長が
剣〈カトラス〉をかまえながら
船の乗組員に詰め寄った。
「お、脅しの要求には応じない!
この船から出て行け海賊共!」
乗組員は武器を取り出すと
強硬姿勢で抵抗を試みて啖呵を切った。
船の乗組員としても食料と金が無くなると
南の国に着くのが苦しくなるため抵抗を開始した。
「ええい、野郎共!
海賊の力を奴らに思い知らしてやれ!」
さらに甲板に躍り出た海賊達が飛び出し
乗組員や乗船客に襲いかかる。
休んでいたフレアス達も乗組員達と乗客を
助けるために参戦した。
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