銀の剣を探しに

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船は数時間後に南の国の港町ビオケルテに 着いたのでフレアス達は船から降りた。 この港町には特に用事はないが 一応、塔の情報だけは知っておき 後は寄り道せずに真っ直ぐに 銀の剣がある塔を目指すことにした。 山脈を越えて川沿いに進むこと4日が経過、 ようやく目的地の塔に辿り着く。 塔自体は誰かが所有しているわけではなく ならず者達の住処になっていた。 つまりはならず者が銀の剣を持っている 可能性が高いのでそこから取り返す形になる。 フレアス達は塔に入ると辺りに 注意を払いながら階段を登っていく。 1〜5階のフロアから案の定、 ならず者が姿を現して 金品、食料、奪える物を奪おうとする 凶悪な人間が戦いを仕掛けてくる。 この手の者達はわかっていながらも 悪事を働いて落ちぶれているので 同情の余地は一切ない。 やらなければこちらがやられてしまうので 仕方なく倒していき先に進む。 6〜10階に到達するとより強い武器を持った 盗賊が現れ始めて行く手を阻んできた。 フレアスとバティが前に出て攻撃、 ドロテーは後ろに下がって援護する。 ドロテーの魔力が尽きそうになったので フレアスが道具の入った鞄から 魔法回復薬を取り出して彼女に渡す。 使用すれば魔力が回復できるので こういう時に惜しみなく使っておいた。 「思ったより敵が多いな、ここの連中を 統率してる誰かがいるって噂は本当らしい。」 「そのようですね、力を温存しながら 慎重に進んでいきましょう。」 フレアス達は先に進む階段を見つけて さらに上の階へ上がっていった。
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