銀の剣を探しに

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最初の一撃を回避して反撃するも こちらの攻撃が読まれて回避されてしまう。 今までの敵とは違い、 騎士特有の格式ばった剣さばきが 落ちぶれる前は凄腕だったことを表していた。 一対一なら苦戦していたかもしれない。 ここは仲間達と協力が必須、 足りない力を補えば勝率は上がる。 バティは察すると双剣での攻撃、 元騎士の賞金稼ぎは二人だと反応が遅れていた。 すかさずドロテーが魔法で攻め立てる。 "雷の雨,, サンダーボルト 魔力でほどばしる雷が直撃したがまだ倒れない。 それでも、確実に効いている。 元騎士の賞金稼ぎはドロテーを睨むと 彼女に狙いをつけて接近し剣を振り下ろす。 そうはさせまいとフレアスが 滑り込むようにして間に入り、庇った。 庇った際に防御が間に合い ドロテーは無事だ。 今度はバティが援護に回り フレアスとドロテーが次の攻撃に 移るまでの時間を稼ぐ。 正攻法で戦うのが 容易ではないのはわかってるから バティは双剣を鞘にしまうと 走り、加速してタックルをかました。 敵の不意を突くには 予想外の動きをするのが効果的だ。 フレアスはタイミングを見計らい追撃、 鍔迫り合いになって拮抗する力。 卑怯かもしれないが そこを横から削り取るのも作戦の内、 ドロテーが2回目の魔法を放つ。 "火炎の球体,, ファイアーボール 魔法はまたも命中、 炎で焼かれたが急いで振り払い消火。 怯んだ瞬間を逃さずに フレアスが次の一撃を叩き込む。 「……お…………ぐ…!」 なにやら元騎士の賞金稼ぎの様子に 変化が現れ始めた。
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