砦に待ち受ける者

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この砦での目的は騎士団を率いている 騎士団長の撃破がメインとなる。 サブとしては砦の内部にあるかもしれない 装備品やお宝を入手することが出来れば 上々といったところだろうか。 階段を上るとまた別の騎士達と遭遇しては 侵入者を排除しようと集まってくる。 内部は思ったより広いため 追い詰められることはなく戦える。 挟み撃ちとかをされてしまうと 不利かもしれないが、 そういう場合には陣形を変えて 役割分担したりして苦しい状況を乗り越えた。 フレアス達は今までの戦闘で 知らず知らずの内に成長していて 最初の頃よりも強くなっていた。 時間がかかったものの騎士団をあらかた倒すと、 上の階に移動して騎士団長を探す。 さらに階段を上がり探索するとそれらしい 大きい扉のある部屋まで来ていた。 扉を開けるとピリッとした緊張感が 伝わり、自然と汗が流れた。 待ち受けていたのは 騎士団長ヴォランダロス。 隻腕の男だが剣の腕前は折り紙つきだ。 実質レザベンド軍のNo.3の強者であり この砦の他には遠征の指揮も任されている。 「我が砦に何の用だ…? レザベンド軍に恨みのあるものにしては 随分と大胆な行動だな。」 彼は書類から目を離すと椅子から 立ち上がってこちらに話しかけてきた。 「私はフレアス・オリフェード、 貴方を倒せばレザベンド軍の戦力は だいぶ削がれると見て倒しにきました。」 「用件はわかった、正直なのは良いことだ。 この砦でに配置していた 騎士達を倒してきた強さがあるのなら、 相手にとって不足は無しだな。 レザベンド様にこの砦を任されている以上、 退くわけにはいかないな…。」 ヴォランダロスは静かに剣を抜くと 不敵な笑みを浮かべていた。
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