砦に待ち受ける者

6/11
前へ
/130ページ
次へ
ヴォランダロスが近づいてくる前に ドロテーは先制攻撃の魔法を唱えていた。 "氷の槍,, ブリザードアイシクル 氷の結晶を何発か飛ばして様子を見るが 全て打ち落とされて掠りもしない。 「ふん、悪くない攻撃だ…、 今度はこちらからいかせてもらうぞ?」 一瞬にして間合いを詰めて 振り下ろされる容赦の無い剣。 フレアスが反応する前に ドロテーは斬撃を受けてしまった。 強化繊維の服じゃなかったら 即死だったかもしれない。 「ドロテー、大丈夫ですか! 今すぐ回復させます!」 「…相手はかなり戦い慣れてるわね。 大丈夫、まだ私は戦えるわ。」 フレアスは急いでドロテーの止血をして、 その間にバティとアマンダが 攻撃を仕掛けていく。 バティの双剣が不味いと感じたのか ヴォランダロスは攻撃を回避した。 その隙を突くように アマンダがパンチの連打を浴びせる。 少しは効いたのか、二、三歩後ずさる。 しかし、二人掛かりでも問題ないかのように 隻腕から繰り出される剛力で反撃。 バティはダメージをくらったが アマンダは紙一重で受け流していた。 フレアスはドロテーを回復させると 二人の援護に回って 今度は三人での攻撃を試みる。
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加