砦に待ち受ける者

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食事をしながらバティはアマンダに 聞きたいことがあった。 「そういえば聞きたかったんだが アマンダはどこでその格闘術を習ったんだ?」 「私のは我流ね。特には習ってはないけど 過去に戦った敵の動きや殴り方を 取り入れたりしていたら 力任せの戦闘スタイルになっていったわね。」 「そうなのか、我流は我流で良いと思う。 もし俺で良ければ近接格闘を もっと教えられるが手合わせでもしてみるか?」 「いいの? そうね、だったら お願いしてもらえるかしら。」 バティとアマンダは手加減しながら 手合わせしたり近接格闘の基礎と応用を 繰り返し行い修行していた。 ドロテーは一人で魔道書を読んでいる。 そのうちレザベンドの城に攻め込む際に 闇の魔法使いラウルと戦うかもしれない。 そうなれば魔法での対決になるので、 魔法の腕が鈍らないように集中して 精神を研ぎ澄まして備える。 フレアスはフレアスで 装備品の手入れをしていた。 手入れを怠ると最悪の場合、 武器や防具が破損したりして命に関わる。 だから手入れはいつも念入りにしていた。 程よく眠くなってきたのか 皆は森の家のベッドを借りて 横になって寝始めた。 そうしているうちに夜はふけていった。
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