決戦までの過ぎ行く時間

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森の家で休息を取った後の翌朝、 フレアス達は出発すると数日後には レザベンドの城に一番近い 都市であるクエルベークに着いていた。 決戦の日までの一週間くらいは ここに滞在してレジスタンスからの報告を待つ。 北と南の同盟国もこの待機中の時間で 東の王国を守りきったら、 こちらへ駆けつけてくれることだろう。 この都市で買えるものは買っておき 暇な時間はひたすら修行をすることにして いつでも戦えるようにしておいた。 その頃、レザベンドの城。 「レザベンド様、報告します。 砦の指揮をされておりました 騎士団長ヴォランダロス様が倒されました。」 「……そうか、どこの誰にやられたのだ?」 「所属が東の国の騎士1名と その仲間の冒険者3名、 内の一人はレジスタンスの一員ですね。 騎士の名前は調べた情報では フレアス・オリフェードで間違いないかと。」 「フレアス…、あの東の国の都で 殺し損ねた騎士か。 フハハハハ、面白いではないか。 弱いと思ったが少しは力をつけたようだな。 それで他に報告はあるか?」 「はい、次の報告です。 東の国を近日中に攻め落とす予定でしたが、 北と南の国が手を組んだ同盟軍が 東の国に加勢したせいなのか まだ攻め落とせておらず拮抗してますね。」 「なんとも言えぬわけか。 今以上の戦力を投入してもそれまでではあるな。 わかった、追加の兵を送らせる。 むう…、遠征の指揮のヴォランダロスが いないとなるとこういう時に困るな。」 「かしこまりました、 兵に連絡をしておきます。」 レザベンドと話していた 執事服を着た男性、ゼノバード・クランスリオは 部屋を出て兵士達がいる宿舎へ向かっていった。
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