決戦までの過ぎ行く時間

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レザベンドは一人で部屋で休みながら 用意された紅茶を飲んでいた。 自分以外は全て捨て駒、 女、子供、老人だろうと敵なら容赦無く葬る。 目的を達成するためならば、 いかなる手段も選ばずに 残虐非道の限りを尽くしてきた。 そんな彼にも仲間がいた。 傭兵ドレイクはここに挑んできた者の中で 一番強かったので仲間にスカウトした。 闇の魔法使いラウルは気まぐれか知らないが 自分から仲間になりたいと志願し 執事のゼノバードは古い付き合いだからか 信頼のおける仲間だ。 後は…… 「失礼します、レザベンド様! 紅茶のおかわりはいかがでしょうか!」 純粋で天然、少し元気が空回りしてるが 頑張り屋なメイドの女の子。 メーティア・アーストル。 元奴隷の少女で最初の頃は暗くて、 死んだような目をしていたが 今は明るく生き生きとした目をしていた。 「おかわりはいらん、お前はここで 大人しくしてくれていればいい。」 「えへへ、わかりました。 私はずっとレザベンド様のそばにいます。」 パタパタと駆け寄り歩くと 彼女は言われた通り大人しくしていた。 この城のメイドはこのメーティアの他に リーサという女性もいて 城の掃除や使用人としての仕事をしていた。
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