決戦までの過ぎ行く時間

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ドレイクとリーサは何日かして レザベンドの城へと帰って来ていた。 ドレイクはゼノバードに会うと 最近あったことを報告した。 「最近なんだかレジスタンスの動きが コソコソとしていたりしてよ、 何やら大きな戦いを仕掛けて来そうだぜ。 俺達も戦いに備えてるとはいえ もっと備えといたほうがいいと思うが…。」 「それなら心配はいりません。 こちらも既に万全の状態で 至る所に強力な戦力を配備しています。 この城の外にも中にも抜かりはありません。」 「そうか、それだったら安心だな。 まあ、レジスタンスだろうと 北と南の同盟軍だろうと 気にいらねぇ奴らならぶっ倒せばいいんだ。」 レジスタンスを潰しに行こうにも 各地に点在しているうえに拠点もまだ 不明で密偵が調査中である。 ドレイクはそれから昼食を食べに行くため 城の食堂へと移動した。 メイド服に着替えたリーサも 隣に座って昼食を取る。 「何か不安かしら…? あなたらしくない顔してるわよ?」 「いや、なんかこう上手く言えないけどよ。 今までと違う戦いになりそうだからな。 嫌な予感がしちまうんだ。 お前が…、どっか遠くに行っちまう気がしてな。」 リーサはドレイクの背中をバシッと軽く叩くと 元気づけるように言った。 「笑わせないでよ、どちらかと言えば いつも遠くに戦いに行くのはあなたじゃないの。 次の遠征までゆっくり出来るんでしょ? 何も不安がることなんかないわ。 あなたには私がついてるんだから。」 「そうだよな、悪い! お前に励まされるようじゃあ 俺もまだまだだな。 おし、気合いを入れ直して来るぜ!」 ドレイクは昼食を食べ終わると 筋トレをしに自室へと向かうのだった。
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