決戦までの過ぎ行く時間

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同時刻の決戦まで残り1日。 話しの視点はフレアス達に戻り、 アマンダはレジスタンスからの連絡を 伝書鳩を経由して知らされていた。 手紙の内容はこうだった。 《 戦いの時は来た。 明日の朝には 北と南の同盟軍、レジスタンスの軍団などの 全ての戦力が集結してレザベンドの城に 攻め込める手筈が整った。 今いる都市クエルベークの近くで 落ち合おう予定として作戦を進める。 レジスタンス団長より 》 フレアス達は決戦の日の準備は万端だった。 国軍とレジスタンスの味方勢力、 二つの連合軍が味方についたのは大変心強い。 この世界の命運を決める戦いが もう間近にまで近づいてきていた。 「眠れないですか? ドロテー。」 「…うん、明日の戦いでレザベンドの城に 攻め込めるって思ったら緊張して。 …今までで色々あったわね。 仲間を見つけたり、装備を見つけたり…、 こういう旅はしたことなかったから なんだか新鮮だったわ。」 「私も緊張していますよ。 この旅を通して思ってましたが 確かに色々な事があって新鮮でした。 ですが、レザベンドを倒す旅なので 旅は明日で終わりですね。」 フレアスとドロテーは 出会った頃のことを思い返していた。 「レザベンドを倒し終わった後でも 旅そのものは出来るんだし またこのメンバーで冒険するのは 良いと俺は思うぞ?」 話を聞いてたバティが会話に混ざる。 「レザベンドさえ倒せば、 残党は烏合の衆みたいなものだから 明日の戦いで勝って残りの仕事を終えたら おすすめのパスタのお店を 教えてあげられるけど、皆どうかしら?」 アマンダも会話に混ざる。 いつの間にかこの4人は仲間として 信頼し合い堅い絆が芽生えていた。 それから雑談を続けて 眠くなり始めるとフレアス達は 決戦への覚悟を決めてから寝床で休んだ。
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