総力戦

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翌朝、クエルベークを出発したフレアス達は レジスタンス達との待ち合わせ場所に 指定された時間通りに向かうと、 大規模な数の兵士達と 戦闘員達が集まって待ってくれていた。 「ワシがレジスタンス団長のガルロじゃ。 これでも格闘家じゃが腕前は衰えておらん。」 「お爺ちゃん! 元気そうでなによりね、 私は前よりも強くなったから心配は無用よ。」 アマンダはガルロに挨拶していた。 彼女の戦い方はこの人の影響のようだ。 「お爺ちゃん呼びはやめなさい。 ワシの教えとは全く違う方向に育ったが 我流なのはワシも同じじゃからのう。 でも、強くなってくれてだけでも嬉しいわい。 って、それよりもフレアス殿。 この度は協力に大変感謝しております。 この通り、レジスタンスは団結し、 この日が来るのを待っていました。」 「こちらとしても協力に感謝しています。 共に戦い、レザベンドを倒しましょう。」 フレアスはガルロと握手をすると 意気投合していた。 残りの北と南の同盟軍が到着するまで もうしばらく待つ。 1時間くらい後に北と南の同盟軍がぞろぞろと 集まり始めて待ち合わせ場所を埋め尽くした。 「レジスタンスの団長はおられるか! 私は北と南の同盟軍の代表の騎士、 トルタユニス・ズービッヒである!」 一際目立つ厳格な印象を持った 大柄な騎士がガルロを大きな声で呼んでいた。 「ワシがレジスタンスの団長じゃ。 レザベンドの城に攻め込む際の作戦会議じゃな? 広めのテントに見取り図があるから フレアス殿達も一緒に来てくだされ。」 トルタユニスとフレアスとガルロは テント内で城周辺が載っている 見取り図を見ながら作戦会議を行った。 地形、その周辺場所は 岩や谷が沢山あるフィールド、 戦うには申し分ないほどに広大な大地がある。 会議の結果は同盟軍とレジスタンスが 左右に展開しながら戦い、 少数のフレアス達はその後に続くような 立ち位置にまとまった。
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