情報収集と不思議な出会い

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それからメディアとはここで別れて 装備を新しく買い揃えてから、 街を離れることにした。 彼女の言っていた通りに 魔女のいる南西の町を目指した。 何㎞あるかわからないが 森や山を横切りたまに野宿しながら 少しずつ進んでいく。 途中で盗賊の群れと遭遇した。 「へへへ! 金目の物を渡しな! 騎士なら何か良い物があるんだろ? 」  盗賊達はナイフや短剣をちらつかせ 戦う気が満々だ。 「渡す物はありません。 戦うのでしたら 正当防衛としてこらしめます。」 「なんだと…? 野郎ども!やっちまいな!」 襲いかかってくる盗賊はスピードが速いが フレアスはそれよりも素早く 攻撃を受け流し、反撃の一打を加える。 地面には叩きつけられた一人目は 後頭部を強打して倒れる。 続けざまに二人同時で盗賊が攻撃するも 剣で薙ぎ払らわれ斬り伏せて倒れていった。 「命は奪いません。 今だったら 降参すれば痛い思いしないで済みますが どうしますか?」 「ヒィ…、なんて強さだ。 これじゃあレベルが違いすぎる。 …降参だ。 お、覚えてろよー!」 まだ無傷な盗賊は冷や汗を垂らしながら そう言うと倒れた盗賊達を連れて 一目散に逃げていった。 フレアスは盗賊が置いていった 干し肉と水筒を手に入れた。 魔法の扱いに長けた魔女が 本当に仲間になれば戦力は大幅に上がる。 2日ほど進むとトランデニスタより 南西の町カカルデに着いた。 「この町のどこかに魔女がいる…と。」 そう呟きながらフレアスは 魔女を探し始め、町の住民に聞き込みを してみたりすると 魔女の住処まで案内してもらえた。 ここにいる魔女は町で 薬剤師として生計を立てているようで 薬草の他に怪しげな魔導具も売っているらしい。
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