それぞれの戦い

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アマンダは俊敏な動きで駆け出すと フレアスと呼吸を合わせるかのように 援護する形で攻撃を仕掛けに行く。 ゼノバードはフレアスの攻撃と アマンダの攻撃に対応するも、 彼女のパンチの連打を何発かくらっていた。 「これは厄介ですね、貴女の言う通り 強さはかなりのものです。」 ゼノバードはアマンダの強さを訂正すると 標的をフレアスからアマンダに変えた。 「今さら私の強さに気づいても遅いわ。 貴方みたいな澄ました顔した奴は なんだか許せないのよ!」 アマンダの突き出した拳が ゼノバードの腹部に叩きこまれる。 彼は紳士的な態度で特に逆上したりせずに なかなか態勢を崩さない。 アマンダには攻撃力と素早さがあるが それだけではまだ足りない。 フレアスはアマンダと協力することで いくらか助かりゼノバードに 対抗する勇気が少しずつ湧き出てきた ゼノバードは魔法を唱えた。 "雷の鉄槌,, ライトニング ブロウ 単体に作用する魔法でも その威力はくらえばただでは済まない。 魔法はアマンダに向かって飛んだが フレアスは盾で防御しながらアマンダを庇った。 全身に雷がほど走り、 盾があまり意味をなさなくても 身体を張って仲間を守る。 またも魔法を凌いだが 次はもう防げそうにない。 「フレアス、ありがとう…。 でも無理しないで、下がってて。 次はそうはいかないんだから!」 アマンダはそう言ってフレアスに 感謝してから必死に拳を振るったが、 その攻撃では決定打には繋がらなかった。
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