それぞれの戦い

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ゼノバードはいくらかダメージを受けても 表情一つ変えずに戦闘を続行する。 彼が放つ無数の斬撃がアマンダを襲った。 防御して半減してもダメージは 蓄積して傷を負ってしまう。 さらにその剣がアマンダを 斬りつけようとした時、 蒼玉の双剣がその一撃を止めた。 「待たせて悪い、 この通り追いついてみせたぞ!」 バティだ、鎧はズタズタになっているが まだまだ余力を残している。 「…フレアス! こんなに傷ついて…、 私達が来たからにはこれ以上は 敵の好きにはさせないわ!」 ドロテーもボロボロだが 失われた魔力は魔法回復薬で回復していた。 アマンダが時間を稼いでくれたおかげで フレアスは仲間達のバティとドロテーと合流。 「バティ、それにドロテーも必ず来てくれると 信じて待ってました。 あの執事を倒すには 皆の力を合わせるしかなさそうです。」 「それよりも回復のほうが先だ。」 バティは回復魔法を唱えると フレアスの傷は癒されて治っていく。 ゼノバードはフレアスの集まった仲間を 見ても冷や汗はかいたりはしなかった。 落ち着いて状況を把握し 最善の方法で問題を対処する。 「仲間が集まったところで たいしたことはありません。 むしろまとめて片付けることができるので 探す手間が省けました。」 フレアス達は気を引き締め直すと 戦いが再開したのだった。
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