承: 追加注文、承ります

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承: 追加注文、承ります

 ドリンクバーから適当に飲み物を持ってきたものの、待っているだけというのもアレだったので、持ち込んだノートパソコンを開く。  いつもならヘッドホンも使ったりするけれど、今日はなし。  環境音をBGMにして作業を進めることにした。 「やっぱりデザート欲しくなっちゃうわぁ。人が食べてるの見ちゃうとダメね」 「私も。どうしようかしら」 「でしょー? だから言ったのよ」 「食べないでいるほうが不健康ねっ」  そこら辺は判断しかねるものの、まもなくして『ピンポーン』が響き、ティラミスやレモンシャーベットが追加されていった。  エアコン効果なのかいつもより順調に作業を進める間にも、まもなくして僕のもとに運ばれてきたドリアに「うふふ」となっている間にも、少しずつお客の姿は増えていく。  しばらく空いたままだったとなりの島にもようやくお客が案内されてきた。  何気なくその姿を見ると、どこか浮かない顔をしたひとりの高校生だった。  ここからすぐ近くにある高校のセーラー服に身を包んだ彼女は、ため息交じりに席につくと店員さんの元気な声にも変わらず沈んだ表情をしていた。  ピンポンの音もさせず、そのまま店員さんにドリンクバーだけを注文した彼女は、席を立っていった。
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