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迷える者
「一応、入ることは許可するが妙なことはするなよ。旅人さん。」と門番が言う。
「はい。ありがとうございます。」
と通行証をもらい、白のロングヘアの男は言う。
なぜ、門番に警戒されていたかと言うと服のせいだ。
周囲を見渡すと、彼のようにスーツを着ている人が一人もいない。
周りの人は奇異の目で彼を見ていて、完全に悪目立ちしていた。
しかも、金が使えないので無一文同然だった。
彼の知っている世界とはだいぶ違う。
全く知らない世界だった。
(やはり、俺たちは異世界に飛ばされたようだな。)と頭の中で声が響く。
(終闇。何で出なかった。)
と歩きながら心の中で話す。
(お前の訓練になるだろう。竜。いや、今はシファルだったな。)と終闇。
(とにかく、出来ることをしよう。まずは仕事、討伐だったな。)
そして、首に掛けてあるネックレスの指輪を握るのだった。
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