少年グルゾ

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フィリップ様は豪華な馬車に乗り込み、僕も乗り込んだ 内装もすごく綺麗で庶民の僕の語彙力では表しきれなかった フィリップ様はこちらを見て微笑んでいた はしゃいでしまっていたので恥ずかしくなった 「ふふふ、楽しそうで何よりだよ」 「す、すみません、はしたないところをお見せしてしまって」 「全然大丈夫だよ、寧ろとても可愛らしいぐらいだ」 「あ、ありがとうございます」 僕は男なのにな と心の中で呟き、改めてフィリップ様を見る 身長は180cm程で細身 腰まである茶髪の長髪 糸目で常に口は微笑んでいるように見える そして病的なまでに色白だ なかなかのイケメン…だと思う 真っ白な白衣を着ている 「グルゾ君、私の顔に何か付いているかい?」 フィリップ様が困った顔で見てきた 流石に失礼だったかな 「いえ、ご主人様の顔はとても美しいと思いまして」 「ありがとう、そんな事を言ってくれるのはグルゾ君ぐらいだよ」 フィリップ様はそう言うと前を向いた 僕は馬車の窓から顔を出した 馬車はどんどん森の方へ進んでいる この奥にフィリップ様の家があるのだろうか? そして森の中を進んで行き、奥に入ったところでとても大きな建物があった
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