被害☆妄想

【13】日常の一コマ

「萌谷先輩!!!!!!!!!」

会社の後輩に
やたら声のでかい男がいる

「萌谷先輩!!!!!!!!
ちょ・・・・・!!!!!!
無視しないでください・・・・・!!!!!!」

（朝っぱらからうるせぇ・・・・・・）

「萌谷先輩・・・・・・!!!!!!!!!」

萌谷「うるせぇ・・・・・・・」

乙霧という男は
何故こうも俺にばかり絡むのか

（変な奴が
同じ課に入ってきちゃったなぁ・・・）

乙霧「もえ・・・・・・!!!!!!!!」

萌谷「うるせぇよ!!!!!!
黙って働けや!!!!!!!!!!」

乙霧「先輩の声だって
デカいじゃないですか!!!!!」

萌谷（うわ・・・・・めんどくせぇ）

萌谷「・・・乙霧は
他の親切な先輩の所に行け
俺はみじんも親切じゃないから」

乙霧「・・・・・俺のこと嫌いですか？」

大の男が昼間から
ボロボロ泣き始める

萌谷「・・・・・・・は？？？？？」

乙霧「先輩は!!!!!!!!!!!
俺のことが気に入らないから!!!!!!!!!
こんな酷い仕打ちを!!!!!!!!!!!!!!
うわあああああああああああ!!!!!!!!!!!」

萌谷「そこで
泣き崩れるなよ!!!!!!!!!!!!!」

乙霧「うわああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

職場で
しゃがみこんでわぁわぁ泣くとか
正気か・・・・・・・・・!!!!!!!!!

萌谷「乙霧、落ち着け」

乙霧「うわあああああああああああああ!!!!!!!!!
もうおしまいだ・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!
俺はここで死ぬんだ・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!」

萌谷「乙霧、すいませんごめんなさい
言い過ぎました
ほんとごめん大好き!!!!!!!!!!!!!!!!」

乙霧「・・・・・・早く言えよ」

萌谷「・・・・・・・え」

乙霧「・・・・・ほんと、
先輩はトラブルメーカーですね
もう少し上手に生きてください」

ケロリとして
自分のデスクに戻っていった

萌谷「・・・いや、
なんなんだよあれ」