落涙、海に紛れて星となる。

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時計を見ると13:00だった。もうフェリーは着いている頃だろう。家に帰って荷物を取る。タクシーに乗って港に向かうが、着いた港は波が高く違う港から出航するとの事。13:30にその港に着いた。タクシーのおっちゃんが 「フェリーが見えるね。ほぼ予定通りだ。」 30分遅れて港まで変わって何が予定通りなのか。 ヨロンから嬉しい言葉があった。 「お前焼けたなぁ。島の子みたいだ。」 これは嬉しかった。僕にとって旅行では「現地化」する事が1つの目標みたいなものだ。つまり海外であればネイティヴになりきるのだ。今回はよく日焼けして島人になることが目標だった。 僕は静かに船に乗り込んだ。
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