落涙、海に紛れて星となる。

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僕、ヨロン、ユカの3人はヨロンの出身地与論島に向かっていた。島に行くことが好きな僕は、いつか与論島に行くことを夢見ていた。今回やっと叶ったがスタートからこの有様である。日焼けもしたいし、夕陽も見たいし、海で瞑想もしたいし、出来れば星も見たい。きっと自然が僕の悩みの答えを教えてくれるはず。沢山の欲を携え沖縄に上陸する。 なにする? わからん。 国際通りをブラブラしながら酒を飲んでゲラゲラ笑って眠りに落ちた。5:30に起床し港に向かいフェリーに乗る。フェリーでアドラーを読んでいると「人に感謝しなさい。」と書いてある。これがどうやらキーワードらしい。んーわからん。 与論島に上陸した。暑い。最高だ。日焼けが出来るぞ。おばさんが港まで迎えに来てくれたので、車でヨロンの家まで向かう。ブーン。 はっきり言っておくが、これでも虫は平気な方だ。虫が多いとヨロンは言っているが何てことはないのだ。いつか東南アジアに旅行に行こうと思う僕にとっては良い訓練になる。 しかし後に痛感するが、与論島は法律でこそ日本だが実態は日本の常識はまったく通用しない。
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