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八月。伊織先生が息巻きながら今年もスタジオ主催の夏祭りをやると言い出した。伊織先生曰く、『にょたチョコ男子っていう、ちょっと青少年に悪影響な商売してるんだから地元に貢献すべし！』だそうだ。やっぱり俺らって青少年に悪影響なのか……。でもって、今日は当日。スタジオメンバーは浴衣で準備をしていたが会場に来るのはちびっ子たち。なんで？と思っていたが、何気に俺たち人気だった。
「瑠璃くーん！一緒にまわろ！」
「香多くん、写真撮らせてー！」
「げたんわくんの筋肉触りたーい！」
大人にょたたちは、出店を担当しているが俺たち学生にょたは、ちびっ子一人につき学生にょた使用三回という、射的や人魚すくいとか、無料で代わりに攻略する役目を与えられている。何気に良くんが一番人気だ。使用券が小学生以下が条件で配ったので、お客がちびっ子ばかりだと後で聞かされた。
「もう良くん、全然駄目じゃーん！」
何気に射的も金魚すくいも良くんは、てんで駄目だが生まれ持った残念のせいか、とんでもなく人気だ。
「俺を開放してよーー！」
良くん、泣き言言ってた。
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