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「瑠璃くん、すごーい!」
俺はというと射的も金魚すくいもそれなりに得意だから、活躍度は高い。
「はっはっ。俺ってすごいだろー?」
「あと、良くんみたいにセクシーならもっといいのにー。僕らと大して変わらないからなー」
ちびっ子が色気づくな!俺だってロリ好きには人気なんだよ!
どうやら香多くんも似たようなことを言われている。
「僕はおじさまのほうがいいからちびっ子に興味ないしー!」
香多くんもむきになっているようだ。
今回の夏祭りのメインはスイカ割り。これは目隠ししてスイカを割れたら無料で割ったスイカをプレゼントされる。
これまた好評でしかもちょっとルール違反しても、不問にしたので参加者はほとんどスイカを割っている。
「しまった!スイカが足りない!」
伊織先生の声が会場に響く。
「どうしましょ?業者に頼んでも一時間はかかるかと……」
束砂さんの声。俺は射的しながら心配になるが、そこで声をあげたのは親父だった。
「私がスイカになりましょう!私の頭に命中されたちびっ子には、その後にスイカを渡してください!!」
親父……、何言ってんの?
「それは名案!親父さん、スイカになって!」
更紗さん……、何言ってんの?
「どうせならスイカのペインティングしましょう!」
はろんさんまで……。
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