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「ちょっと瑠璃くーん!」
気になりすぎて射的失敗。
「ごめんよ。もう一回いい?」
「うん。あと二回あるしー!」
ニ回目は命中。その横で親父の声が響く。
「はぁ!めいちゅーう!」
「ふわ!めいちゅーう!」
うるさい……。ポカスカ命中されるスイカになった親父。一時間持つのか?
とか思っていたら三十分もしたら疲れてきたようだ。
「め、めいちゅーう……」
元気がなくなってきたが、親父の頭をポカポカ叩けるのはちびっ子たちは楽しいらしく何度も繰り返している。
「も一回ーー!!」
流石に俺は哀れになり、仲裁に入る。
「いやちょっと親父疲れるようだからさ?もうよくない?スイカもらえるんだしさ?」
「ええー!?」
「この通りだからさ」
俺は手を立ててお願いする。ちびっ子は少し考えてからにこりと笑う。
「瑠璃くんとおじさんが何かギャグやってくれたら許してあげる!!」
ギャグ!?俺、そんなの分かんないよ!
とか思っていたら親父が口を開く。
「瑠璃の……」
え?親父、ギャグやるの!?
「ひっぷぽよぽよ!」
瞬間的に親父にかかと落としをしてしまった。親父は気絶した。
「瑠璃くんのひっぷぽよぽよーー!!」
「ひっぷぽよぽよーー!!」
そして、ちびっ子たちが気にいっている。
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