☆不思議な歩道橋☆

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えー せっかく 歩いたのに と 2人は、また、 歩道橋を歩く。 『行きたくない、行きたくない』 で、 一つめの角に着いて 真っ直ぐ歩くと また、 振り出しの場所に戻ったらしい。 何度も、何度も 会社に向かおうとするけど どうしても 会社に行けないらしい。 2人は、 時計をみた。 あと5分! 『ダメだ!午後のミーティングに間に合わない!』 なぜ、辿り着かないのか? 上司に このままだと サボってると思われるじゃないか! と、2人は焦った。 実際は サボりまくっていたのだが ミーティングさえ、出席して 見込み客のリストさえ提出できれば 許されていた。 ダメだ。 何度も何度も 試すが、 どうしても 会社に辿り着かない。 2人は諦めて 歩道橋を降りて 地下鉄のコンコースの中にある 公衆電話で会社に電話して 上司に 『どうしても、会社に行けないんです!』と 真剣に伝えた。 上司は、 怒ることなく 『ゆっくり、してらっしゃい。5時に戻れば大丈夫よ』と言われたそうだ。 2人は 一生懸命 会社に向かおうとしてたのに その、上司の言葉に 拍子抜け。 2人はそのまま、 コメダに行った。 『なーんだ、もっと、ゲーセンで遊んでくれば良かったねー』と 5時近くまで、コメダで お喋りしていた。
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