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3
「ふっふっふ。おーろーかーもーのーめー」
美少女は、威厳たっぷりに降りてくる。
「ああん?なんだよお前」
「なんだとはなんだ!私は。かーみーであーる!」
胸をはる美少女。
「へっ!こんな貧乳の神がいるもんかよ!」
「なにをー!!!せっかく良い話を持ってきてやったのに。おーろーかーもーのーめー。さーらーばーじゃあー」
そういって帰っていく美少女、こと女神。
慌てて引き留める。
ごめんよごめんよと、腕を引っ張って。
というか、すごい気安く触れた。
「おこったー!絶対にきかーん」
そういうと、グイグイ空へ空へと登り始めるのだった。
俺は、しがみつく。
絡み付く。
纏わりつく。
「絶対にはなさーん!!」
「しねえー!」
「もう死んどるわー!!」
「なおのこと、しねえー!」
そんなことを繰り返していたら、大気圏を突破し。
「ち、地球って青いんだな」
そんな頭悪そうなことを呟いていた。
呼吸ができる。その事に驚いて。
「おーまーえ。バーカーだーろー!」
女神は、若干涙目になりながら、俺から逃れようとぐんぐん昇る。
「いーいー加減諦ーめーろーよー」
もう女神は泣き出していた。
「ばーか!諦めたら試合終了って、初めて身に染みてわかってんだ!」
あっという間に、金星水星を通り越して太陽が近づいていた。
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