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6
「おい。いい加減にしろって」
「ふふっ。うん。わかった。まーたーせーた、っふひ。ぐふふふふ」
荘厳な音とコミカルな音が、ものすごい早さで変わった。
「ごめんごめん。はー。まーたーせーたーなー」
「いや、まじで。あとそういう演出入らないから」
荘厳な音が鳴りやむ。
「そうそう。で?なに?もしかして異世界転生とか?ん?どんな能力とか?チートとか!?もしかしてお前がついてきたり?」
今まで笑っていたのに女神は、一気に冷めた顔で。
「え。きも。そんなもんねえし。だる。死んだくせに欲しがんなよ」
突然の口の悪さに絶句する。
「なんかぁ。冷めたんでー。いいや。んじゃお告げしまーす」
脳内に言葉が滝のように流れ込んでくる。
美少女が語りだす。
これから肉体に戻ってもらいまーす。そんで残された時間を好きにしてもらいまーす。
え?体は治ってるのかって?
笑えな。どこまでご都合主義かよ。
もちろんそのままでーす。
はあ?痛いって?グロいって?
何いってんの?事故ったの自分じゃん。
あ、ちなみに。その与えられた時間は絶対に死ねないし。意識も飛ばないから覚悟してね!
よかったね!フル活用できるね!
あら、お兄さん。そんな口を開けちゃって。
口の中にダークマター入っちゃうぞ!
は?笑えよ。女神ジョークを。
もういいや。地球からここまでの時間と、ここから地球までの時間とを差っぴくと、うーん。だいたいあと5分ってとこかな?
言うなれば
『神の与えたもうた祝福(ざ・グリッターオブモーメント)』
それじゃあ、いってらっしゃい!
あ?なに?文句?なに、知らない。
神は、勝手だもん。
なんてったって、人が産み出したからね。
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