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びっくりした……
混乱した脳内のまま、取り残された俺。
(え??そもそも会長って西城のこと好きだったんじゃないのか!?いや、だって食堂でチューしてたやん。俺あっつんと一緒に見てたぞそれ!!)
湧き上がってくるいろんな思いにショート寸前…
なんでそうなった??って思いでいっぱい。
でも、気になるって言われただけだからYes/Noの答えは要らない状態だし、ごめんなさいっていうのも変だからなぁ……
これから会いづらい。遭遇しちゃった場合どんな反応が正解なのかわからん…
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_プルルルルル…プルルルルルルルル……
スマホの着信で目が覚める。
いつの間にか考え込みすぎて寝ちゃってたみたい。慌てて応答ボタンを押す。
『……もしもーし』
寝起きのせいで声が掠れる。
『桃〜!今何してんの?』
画面を確認するの忘れてたけれど、この声は多分、湊だ。
『めっちゃ寝てた、今起きたとこ。』
『じゃあ俺からのモーニングコールじゃん。朝じゃないけど〜。』
『で、湊の要件は?』
「あのさ、今から俺とデートしよ。」
10分後に迎えに行くから〜と言い残し、通話は切れた。
デート?はよくわからんけど、とりあえず出かけるなら、ぐちゃぐちゃの髪の毛直さないと…
適当に頭を水で濡らし、ドライヤーで乾かしていたところで湊が来た。
「もも〜!!」
俺のほうへ飛び込んで来た勢いのまま、抱きついてくる。
「うわぁ、」
急に来たのでバランスを崩し、地面に倒れる。
起き上がろうとすると、湊は俺の腰骨の辺に跨り上に乗りながら、肩を押して再び倒される。
「ねぇ、」
見上げた先には、不機嫌そうな湊の顔。
いつもニコニコヘラヘラ笑ってることが多いから、めっちゃ怖い。
「なに?」
刺激しないようにそっと尋ねる。
「この匂い何?桃の香水じゃないよね…
こんなスパイシーなムスク使ってなかったよね。」
あ、会長か!!
湊と距離がドンドン近づいてくる。
逃げようとしても後ろは床で、上からの力は強くて離れられない……
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