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材料をスーパーで買った湊が戻ってきた。
いっつもナチュラルに庶民派だから気にしてなかったけど、湊の家だってお金持ちなのに本人は至って普通の金銭感覚なのが、馴染みやすい理由の一つなのかも知れん。
(高級食材とか使われだしたら、今でこそヒモっぽいのに本格的にヒモになっちゃう……)
「おかえりー」
「あ!!ただいまのチューしてよ〜」
_ンーっと唇を突き出してキス待ち顔。
「そんなん、彼女かチワワ男子に言うセリフやん」
笑ってそう突っ込むと、
「1回くらい良いじゃん!お願い〜!!」
なんて、どこのクソ男だよって返事。
「はいはい、ピンヒールが似合う美女になって出直してねー」
この前テレビでモデル美女みてから、ココ最近の
俺のブームはピンヒールだから。
でも、きっと湊が女の子に変わったらギャル系だと思う(笑)
_だから俺はキスできないけど、代わりに近くにあったタヌキのぬいぐるみでしておいた。
「いつもありがとう。湊くん、ちゅきっ♡(裏声)」
たぬぽんによるサービス台詞添えで。
………あれ?珍しく反応ないなぁ。スベった??と思ったが、勢いよく湊が顔をあげ宣言する。
「俺もっ!!!!!」
そして、そのままキッチンの方へ走っていった…
な、なにが???
(たぬぽんと両想いって話??そんなに、愛に飢えてんの!??)
ちょっとしばらく湊に優しくしてあげようと思いました。(作文風)
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