キエル

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キエル

生きることに飽きた。 あれから彼女はどうなったのだろうか、それを知りたい気持ちはあるが、知る術はない上に、知る理由もない。 その立場にない。 あれから何年経ったろうか。 生きることに意味を見出せなくなってから、時間の進みが遅い。 毎日が同じことの繰り返しである。 いつか終わるのだが、それを知っているからこそ、いつ終わったって同じだと思うのだ。 むしろ、たまに昔を思い出して、心臓が痛くなるこの感覚を長く味わうことがないのであれば、ひたすら死に誘惑された。 いち早く人生を終え、生きているものは誰も知る由のない死後の世界を見ることが、唯一の楽しみなのだ。 終わらせよう。 あなたを失ってからというもの、刺激がなく、生きがいのない人生を歩みました。 消して責任を感じないでください。 あなたの生涯の幸せを、心から、願っています。 さて、死んだらどうなるのだろうか。 魂というものが実に危うい存在だと思うからこそ、余計に気になった。 だが、全て消え失せて、何もかも終わるかもしれないけれども、一つ高望みをするとすれば。 来世では、あなたのような素敵な人と結ばれる人生を歩みたい、かな。 それでは、お元気で。お幸せに。
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